福岡市博物館開催された「藤城清治 光と影の世界展」へ行ってきました。
大人から子供まで親しまれている藤城さんの作品を
間近で見ることができてとても感動しました。
福岡での展示会は終了しましたが、
2014年も国内、海外とスケジュールが決まっているようなので
どのような展示会だったか、個人的な感想と、
会場へ行った方の感想をまとめてみたいと思います。
プロフィール
名前:藤城清治(ふじしろせいじ)
生年月日:1924年4月17日
学歴:慶応義塾大学経済学部卒業
出身地:東京都
自ら編み出した方法で、カミソリと数百色のカラーフィルターを操り、こびとや猫などの愛らしいモチーフから聖書や童話の世界、緻密な風景画など幅広いテーマで独特の世界を創り続けている。「暮しの手帖」や朝日新聞などへの連載、絵本や画集など出版物のほか、「影絵名作アルバム」や天気予報、CMなどテレビにも登場。数千点に及ぶ作品は、国内の6つの常設美術館のほか、国内外各地での展覧会で多くの人に感動を与え続けている。
※藤城清治HPより抜粋
光と影の世界展 混雑状況と所要時間について
見に行ったのは5月10日(土)ということで、終了の1日前でした。
終了の1日前であることと、土曜日であるということ、
母の日の前日であるということ…
いろんな状況が重なってか朝から大混雑。
朝10時頃に到着しましたが、
来場者が多くチケット売り場も長蛇の列。
当日券は1,400円、前売り券は1,200円だったので
前売り券を買っておけばよかったと思いましたが、
大丸カードの提示で2名分は200円割引となり
ちょっとラッキーという感じでした。
会場に入ってもとても混み合っていて、
開場の9時30分ジャストで入場すべきだったと後悔。
藤城さんの作品ひとつひとつの説明書きを読んだり、
作品の細部まで見ようと近づいたり、
みんな結構じっくり見るのでなかなか前に進めないのです(汗)
自分自身もじっくり見たいタイプだったので
前の人が移動するのを待って見ていたのですが、
割り込みもお構いなしなくらい混んでいたので
遠目から見るハメになることもしばしば。
身長が高いので上から見られてよかったですが、
もう少しゆっくり見たかったと思いました。
これは会場の作り方や誘導の仕方などを工夫した方が
もっと多くの人が作品をじっくり見ることができるのに…と思ってしまいました。
所要時間についてですが、
じっくり作品を見たいという方は、2~3時間はみていた方がいいと思います。
90年間の作品が展示してあるわけですから
展示数が多いことはわかっていたのですが、
どれだけ会場が広いんだと不思議になるくらい飽きない展示会でした。
混雑状況で進み具合が変わるかと思いますが、
藤城さんの初期の作品である油絵やデッサン、
白黒の影絵、カラーの影絵、
小人や動物それぞれのコーナー。
順番がわかるよう番号がふってあり、
藤城さんの影絵作品を見ながら物語が全部読める童話コーナーもたくさんありました。
また、世界をテーマにしたコーナーや聖書のコーナー、
東日本大震災の復興を祈り描いたコーナーなどなど。
作品を制作する様子が撮影された映像や、ミニ影絵劇、
プロジェクションマッピングを利用した空間、
水と鏡を利用して、水に映る作品も素晴らしかったです。
今回は福岡での作品展示でしたので、
福岡の町並みを描いた作品も多く感動しました。
今後も様々な場所で展示会が開かれるかと思いますが、
開場と同時に行って、ゆっくり見るのがオススメです。
展示会の様子と感想
家族で行ったのですが、
藤城清治さんのファンでなくても楽しめる展示会だと思います。
いつもは足早に作品を見て回る父親も、
藤城さんの作品はひとつひとつじっくりと見ていました。
NHKなどで放送されていたので親しみやすかったのかもしれませんが、
細部まで丁寧に描かれた作品を流し見るにはとても惜しく、
子供連れの家族やカップル、友人同士、一人でなど、
年齢も幅広く様々な人たちで賑わっていました。
途中、休憩できるように椅子や机もあったので
ご高齢の方などは、休憩しながら作品を楽しんでいたようです。
私は藤城さんの「少女」をテーマにした作品がとても好きです。
特に人魚の作品は気に入っていて、
マウスパッドを購入させていただきました☆
藤城さんの作品の「目」は、一色の黒丸なのに生きているように見えるから不思議です。
世の中には多くの美術作品があるけれど、
こんなに生を吹きこまれたような作品はなかなか出会えないな…と。
そして、90歳というご高齢であっても作品に衰えがなく、
それどころかどんどん作品に命が吹き込まれているようで、
最近の作品にも感動させられるばかりでした。
制作の様子が映された映像をじーっと見てしまいましたが、
カミソリで細部を切り取りながらカラーフィルターを貼っていく根気のいる作業。
ただ貼るだけでなく、表と裏を交互に見て調整しながら、
はっきりとした色味と淡い色味、綿棒を使って絵の具をぼかす作業、
いったいどれだけの時間がかけられているのだろうと考えながら見ていました。
同じように立ち止まる人も多く
みなさん藤城清治さんの世界に惹き込まれていました。
実際に展示会に行った方の感想も、感激の声ばかりでした。
・彩り豊かな作品が水に揺らめく様は本当に幻想的で見飽きることがない。
・風のそよぐ音やネコが奏でるバイオリンの音色まで聞こえてきそう。
・かなり癒し効果があります。リピーターになるかも・・・。
・あまりにも素晴らしくて、涙ぐむことも。
・展覧会で作品を見てこんなに感動したのは久しぶり。
・絵の中にいろんな楽しいところを見つけて、みんなが笑顔になる作品。
私は知らなかったのですが、
栃木県の那須高原に美術館があったのですね。
2013年にできたばかりだそうで、
ちょうど栃木に住んでいた頃だったので行けばよかったと後悔…。
福岡からは遠いですが、行ってみようと思います。
多少遠くても観に行きたくなる、そんな藤城清治さんの世界。
ぜひみなさんも行ってみてください。
今後のスケジュール(影絵原画展)
■銀座・教文館
期間:2014年7月26日~10月15日■大阪文化会館・天保山
期間:2014年9月~11月 の予定■札幌・芸術の森美術館
期間:2014年10月10日~2015年1月18日■台湾
期間:2014年12月~未定 の予定■藤城清治美術館
期間:2013年4月26日~常設※現在予定しておりますスケジュールを記載しております。 記載しております日程・事項は予告なしに変更・中止する場合がございます。 あらかじめご確認の上お越し下さいますようお願い致します。
※HPより抜粋