「万能鑑定士Q モナ・リザの瞳」観てきましたー!
万能鑑定士Qシリーズはとても面白くて、小説を読んでいました。
映画化が決まったとき、
綾瀬はるかさんが主演ということを知って、
主人公である凜田莉子(りんだりこ)のイメージと違う気がしたのですが、
映画は原作と違った新しい感じで観ることができました。
小説を読んでいると、結末を知っているので
原作と違うところばかりが気になってしまったのですが、
映画だけしか知らない人の感想ではわりとすんなり内容に入っていけたようです。
だいぶ詳しくネタバレしちゃいますが、感想も含めまとめてみました☆
↓これは予告PVです☆
記憶を辿って書いていくので、
セリフや内容が少し違うところもあるかもしれませんがご了承ください。
万能鑑定士Q凜田莉子
ある一人の男が万能鑑定士Qのお店を訪ねてきました。
凜田莉子という23歳の女の子。
この店の主で、フリーランスの鑑定業者をしています。
「このチラシを鑑定してほしいんです。」
レストランの経営者であるその男。
持ってきたのは、イオナフーズという食品会社が主催する、料理試食会イベントのチラシでした。
その男が言うには、
かなりいい条件での取引ができる企業だが、
条件があまりに良すぎるのでマルチ商法など怪しいことをやっている企業ではないか調べてほしいということ。
「被害に合っていないので警察に相談するまでもないし、
「万能」鑑定士なんだから、こういう依頼もできるんですよね?」
男に対して、莉子は笑顔で「はい、そのチラシ、拝見致します。」と答えました。
そしてチラシを見てすぐ、チラシのおかしな部分について指摘します。
それは企業のPR画像用に使われていた写真。
バナナの生産過程で品質面について説明があるところに載せられた写真でした。
一見普通に見えますが、莉子は細かい部分を指摘します。
それは、写真に写っている1本の蛍光ペン。
そのメーカーと発売年を説明し、このペンは3色展開なのに
この写真に写っている蛍光ペンは黄緑色。
この色はないはずだ、と言うのです。
つまり、この写真は加工されたもので、
元々は黄色のバナナが写っていたはずなのに、
輸入前のバナナだとみせかけるために加工して、黄緑色のバナナにした、
その加工により同じく黄色の蛍光ペンだったはずのそのペンの色も
黄緑色に加工されてしまった、と言うのです。
男は唖然としていましたが、
チラシからわかるのはここまでだがこの企業には何か裏がありそうですね、という莉子に対し、
その試食会イベントにも一緒に参加してほしいと依頼しました。
こうして莉子は、イオナフーズの料理試食会イベントに参加することになったのです。
料理試食会イベントでの事件
週刊角川の記者である小笠原悠斗は、入社5年目でも上司に怒られっぱなし。
いい記事が書けないダメ記者で、
自分が仕事ができないために後輩にいい仕事をとられてしまう、冴えない男です。
任せられる仕事がないと言われながら、
これ行ってこい!と渡されたのがとある料理イベントのチラシ。
嫌々ながらも、小笠原はその会場に向かいました。
そこでは写真撮影が禁止されていて、
カメラを片手に持ちながらため息をつく小笠原。
記事のネタを探していたところで、女性の声が耳に入ってきます。
「やっぱりこのイベント、何かがおかしいです。」
それは凜田莉子でした。
依頼主とともにイベントを調べていたようで、
小笠原は自然と莉子の話に耳を傾け聞いてしまいます。
「なぜバナナを揚げる前にトマトを切るのでしょう。」
莉子の疑問はよくわからないものでした。
調理の順番なんてどうでもいいじゃないか、と思えるのですが、
調理をするために使う電動調理器具や包丁の音、油でバナナを揚げる音、
全てが何かに繋がっている気がしてならないと莉子は言うのです。
「例えば高層エレベーターでなぜ音楽が流れているか。
あれは高層エレベーターのノイズを消すためにかけられているものなんです。
高層エレベーターのノイズは人を不安にさせるので。」
こういった例え話を出しながら、高周波と低周波について説明しています。
そしてイベント会場で聞こえる調理の音を聞きながら、莉子は言うのです。
「これはガラスが割れる音などをかき消すための演出…?」
そして莉子はふと手前に柵がかかっている2階のドアを見つめ、依頼主である男に尋ねます。
「ここの2階って何があるんですか?」
「あぁ、美術品などが展示されているよ。今日は休館日なんだけどね。」
その言葉を聞いて慌てる莉子。
「警察を呼んでください!」
莉子が2階へ駆け上がったとき、時は既に遅し。
展示品のガラスが割られ、美術品が盗まれていました。
「遅かった…」
と莉子がつぶやいた瞬間、目の前から黒ずくめの男が。
莉子はぶつかって倒れましたが、
その後に続いていた小笠原が犯人を引っ張り倒したため、
その場に美術品が散らばりました。
その後警察が到着し、事態の収集をします。
その場を立ち去ろうとした莉子でしたが、
小笠原が引き止め尋ねます。
「あなたは一体何者なんですか?」
答えようとしない莉子の前に、
美術品の管理をしている朝比奈という男がやって来ました。
莉子へ感謝を伝えるとともに、
ある美術品を見せながら莉子に質問をします。
「あなたはこれだけ大事に扱うよう警察へ言ったそうだが、その理由は何だね。」
莉子は笑顔で答えます。
「それはとても貴重なかんざしです。
歴史に残る貴重な品なので、それだけは直接お渡しした方がいいと思って。
間近で見れてよかったです。」と。
かんざしについての詳細を事細かく話し、
朝比奈はとても感心し、これが盗まれなくて本当によかった、と深々と礼をしました。
そして、その様子を見ながら
「あーっ、写真を撮りそこねた!」と我に返った小笠原。
莉子に取材をさせてほしいと頼み込むのですが、莉子にはフラれっぱなしでした。
朝比奈の依頼
小笠原はその日、莉子のお店を訪ねました。
莉子に興味を持った小笠原は、取材の交渉に来たのです。
しかし莉子は相手にしませんでした。
「入社5年目にもなってまた編集長に怒鳴られてしまいましたか。
なぜ事件現場に居合わせておきながら写真の一枚もないんだ、なんて言われたんでしょう。」
「はい、そうなんです。」とうつむく小笠原はなぜわかったのか、と驚きます。
莉子は一瞬躊躇しましたが、
熱心に知りたがる小笠原に折れて説明します。
「その時計、OMEGAのスピードマスター。
5年前に発売されて当時定価40万円程でした。
持っているパソコンかばんはネット限定の980円のもの。
てことはその時計は、親からの就職祝いのプレゼントですよね。」
莉子は一瞬にして小笠原の持ち物で彼の現状を判断したのです。
驚きと、更に莉子への興味が湧いた小笠原。
「凜田さん、万能鑑定士Qの「Q」って、どんな意味なんですか?」
「教えません!」
そんな二人がやりとりをしている中、
昨日イベント会場で会った朝比奈が訪ねてきました。
朝比奈が来た理由は鑑定の依頼でした。
「鑑定してほしいのは、モナリザなんです。」
莉子と小笠原は驚きました。
話を聞くところによると、
朝比奈はルーヴル美術館アジア圏の代理人兼調査員でした。
2014年11月に40年ぶりにモナリザが日本に来日することになり、
警備強化のために、現地の臨時学芸員を集めていました。
そこで昨日の事件から莉子の才能を見抜き、
臨時学芸員に推薦したいと言い出したのです。
莉子はまたも驚きましたが、
自分の鑑定力を試したい、本物のモナリザを見てみたいと
喜んで引き受けるのでした。
朝比奈は、ルーヴル美術館で行われる学芸員試験について説明します。
この試験に合格しなければ、臨時学芸員にはなれないというのです。
こうして、莉子はパリへ飛び立つことになったのです。
長くなったので、②へ続きます…(笑)
興味がある方は続きをどうぞ↓
結末は知りたくない!という方は、ぜひ映画館へ☆
万能鑑定士Q映画を観た結末のネタバレと感想②!原作との違いは?
原作との違いは?
ここまでですごく長くなってしまいました(笑)
よく考えるとネタバレしすぎですし、私もよく覚えていたものだなぁと思います。
とんだ暇人ですね(笑)
原作では莉子と小笠原は既に出会っていて、
莉子といえば小笠原が担当、という感じになっているのですが、
映画では初対面の設定でした。
それに小笠原がかなりのダメ人間な設定になっていますが、
原作ではもう少し仕事のできる男で編集長からも期待されています。
松坂桃李さんが小笠原を演じているので
ダメっぷりは軽減されていますが♡
それから、原作ではいきなりモナリザの話だったので
この朝比奈との出会いや前置きの事件はなかったです。
映画にするために莉子の凄さが短時間で伝わるよう、まとめられたのですね。
シンプルでわかりやすく、よかったと思います。