「万能鑑定士Q モナ・リザの瞳」を観てきました。
結末までの詳細なネタバレです。
①をまとめていたら、②をまとめざるを得なくなってしまいました。
途中でやめるのもなんだかなぁと思って(笑)
まだ最初から読んでいない方はコチラの記事をどうぞ↓
万能鑑定士Q映画を観た結末のネタバレと感想①!原作との違いは?
ミステリー小説のネタバレなので
結末を知ってしまったらつまらなくなってしまうかもしれませんが、
映画を見る暇がないという方にはどんな感じだったか伝わるかも(笑)
記憶を辿って②もまとめていきますね。
パリでの試験
小笠原は来てしまいました。
そう、パリへ。
莉子のことが気になるのと、
23歳の万能鑑定士Qがモナリザを守るための臨時学芸員になるそのときを夢見て。
これはいい記事が書けそうだと小笠原はワクワクしていました。
会社に頼んでも小笠原の旅費なんて払ってくれるわけがありません。
彼は大切にしていたOMEGAの時計を売って、
莉子に同行することにしたのです。
時計をしていない小笠原を見て、莉子も小笠原の決意に気づいていました。
落ち着く間もなく、二人はルーヴル美術館へ向かいます。
ルーヴル美術館では、学芸員のオディロン・ボワイエから学芸員試験に関することが伝えられました。
試験の方法は、ルーヴル美術館に展示してある7枚のモナリザが本物であるか見極めるということ。
精巧に作られた贋作と区別がつくかどうか見極める試験です。
小笠原はフランス語がわからない莉子に
携帯の翻訳機能を使って説明していましたが、
試験会場に小笠原の入室は許されませんでした。
莉子は7枚の絵をじっと見つめてから、
辞書を引きながらおぼつかないフランス語でボワイエに説明します。
「全部偽物です。」
答えを聞いたボワイエと他の学芸員たちは困惑しましたが、
すぐに立ち上がり言いました。
「おめでとう。あなたは合格です。」
もう一人の鑑定士
莉子は自分の直感が正しかったことにホッとしました。
鑑定士としての実力が認められたのですから。
小笠原と二人で食事をしている最中、一人の女性が莉子に声をかけました。
その女性は流泉寺美沙。
日本の臨時学芸員として選ばれたのは莉子と美沙の二人です。
美沙は東京芸術大学の非常勤講師兼特別研究員で、
国立民族学博物館の共同研究員でもありました。
「今回のテストは前よりも危なかったわ。」という美沙は、
数年前に日本でラファエッロ展が開かれたときにも学芸員に選ばれていた実力の持ち主です。
美沙とともにやってきたのは
ルーヴルから指名を受ける真贋の権威であるリシャール・ブレ。
日本に帰国した後、
莉子と美沙の二人はブレから2ヶ月間にわたって講義を受けることになっています。
名実ともにモナリザの専門家になるために。
軽井沢合宿
合宿の場所は軽井沢でした。
閑静な場所ですが、屋敷の外には警備員が配置されており、
外部から人が入れないようになっています。
小笠原は思いました。
「また自分だけ入れないのか。」
少しでも莉子がどんな勉強をしているのか知りたいと思い、
屋敷の中を撮影するためビデオをまわします。
編集長から、莉子の取材についてOKの指示が出たのです。
これはもっと情報を増やしていかないと。
ビデオを拡大すると、莉子と美沙が絵を指さして何かしています。
複数枚の絵から1つを選んでいるようです。
「君、何をしているんだ。」
警備員から声をかけられ、咄嗟に通りすがりの観光客のふりをした小笠原。
仕方ない、莉子が鑑定士になった経緯を調べよう。
莉子の過去
莉子について調べるのはとても楽しいことでした。
調べていくうちに、莉子が沖縄県波照間島の出身であること、
昔は頭がとても悪かったこと。
東京に出ると言った莉子を心配した担任の先生が、
「水商売にだけは手を出すなよ」と言ったことに対して
「水を売る商売?じゃぁ、自販機はダメだなぁ。」
「あぁ、水族館?大丈夫、水族館では働かないから^^!」
と元気良く答えていた莉子。
元から頭が良いものだと思っていただけにギャップが激しすぎて驚きましたが、
更に莉子に興味が湧いてきた小笠原。
莉子は上京してリサイクルショップのアルバイトを始めたのですが、
そのときの店長から才能を見出され、
ロジカルシンキングという記憶方法を教えてもらい
膨大な知識と驚異的な鑑定眼を身につけることができたのでした。
モナリザの瞳
軽井沢での合宿では膨大な量の知識を身につけ、
真贋鑑定トレーニングが毎日行われていました。
ふと莉子は点灯したパソコンのモニターの記事に目をとられました。
「モナリザの瞳の文字で脳機能低下!?」
それは、朝日新聞デジタルの記事でした。
モナリザの右の瞳の奥に、レオナルドのイニシャルらしき「L」と「V」の文字があるというのです。
莉子は記事に意識を集中しました。
とそのとき、ブレが部屋に入ってきました。
莉子がこの記事について尋ねると、
ブレはただの一説だよと笑い、とある新聞記事を見せました。
モナリザの瞳の中にある文字について観察を専門に行ってきた研究者に限り
脳の後頭部に著しい機能の低下が現れている。
認識能力に問題が発生していることから、脳細胞にダメージを与える可能性は否定できない。
解剖学についても詳しかったレオナルド・ダ・ヴィンチなだけに、
脳の神経細胞をも変異させる仕掛けを絵の中に遺したのではないか。
莉子はこういったオカルトっぽい話は苦手でした。
このときから、どうもモナリザの瞳の文字が頭の片隅から離れなくなったのです。
二人の成長
莉子と美沙は真贋鑑定のトレーニングに必死でした。
莉子はモナリザの瞳の文字のことが気になっていましたが、
真贋鑑定を確実なものにするため、鑑定に全精神を集中させました。
ブレは、ダ・ヴィンチの手稿や同時代の無名画家の絵をたくさん用意し、
それらの本物1枚につき、精巧な複製が11枚作成されていました。
同じ額縁におさまった、全く見分けのつかない12枚の絵。
莉子が2枚選び、美沙が1枚排除。
排除していないもう1枚を元の場所に戻します。
次は美沙が2枚を選び、莉子が1枚を排除。
排除していないもう1枚を元の場所に戻します。
直感の精度を補い合いながら本物を見つけ出すというトレーニングに
二人の鑑定士も初めは苦戦していました。
中盤までに本物を排除することもあり、
鑑定士として自信を失いそうになることも。
でも二人は努力を重ね、幅広い知識を身につけ、
とうとう自分たちで本物を選ぶことに成功したのです。
美沙の過去
軽井沢の合宿では、莉子の能力がどんどん発揮されていきました。
フランス語が全く話せなかった莉子ですが、
講義は全てフランス語であることから一日で会話ができるまでに上達し、
ブレへもどんどん質問を投げかけるようになりました。
初日は「あなたの通訳までやっていられない、明日から通訳はなしよ」と
莉子に対して厳しい目を見せた美沙でしたが、
二人で協力し合いながらモナリザについて学び、
お互いについても話すようになりました。
美沙の父親は画商をやっていました。
その姿を見て育った美沙は、幼い頃から芸術の道を歩むと決めて生きてきました。
しかし美沙の父親は、
贋作を掴まされたことをきっかけに転落の人生を送ることになったのです。
「芸術作品にまやかしがあってはならない」
これが美沙のモットーでした。
日本でモナリザ展が開催されるのならば、
全ての来場者に本物のモナリザを観てもらう。
臨時学芸員の一人として選ばれたのだから、
決して贋作が展示されていてはならない、と。
二人の仲も深まり、行われた最終問題。
それはモナリザの真作を特定するということ。
二人は12枚のモナリザの絵を前にして、見事真作を選ぶことができたのでした。
莉子の変化
2ヶ月にわたる合宿が終わり、
久々に自身の店に戻った莉子。
すぐ営業を再開した莉子でしたが、
思わぬ異変が莉子を襲いました。
なんと、鑑定ができなくなってしまったのです。
いつもならすぐ気づく贋作を価値のあるものだと言ってしまったり、
真作よりもレプリカに目がいってしまったり…。
そしてふと頭の中によぎったモナリザの瞳の中の文字。
これが私を狂わせてしまった…。
小笠原は莉子に会うのを楽しみにしていました。
莉子の店に向かってドアノブに手をかけましたが、
営業時間であるはずのドアが開きません。
そして、張り紙を見て小笠原はがく然としました。
「万能鑑定士Qは閉店致します。凜田莉子」
長くなったので、③へ続きます…(笑)
興味がある方は続きをどうぞ↓
結末は知りたくない!という方は、ぜひ映画館へ☆
万能鑑定士Q映画を観た結末のネタバレと感想③!原作との違いは?
原作との違いは?
いやぁ、結末までなかなかたどり着きません(笑)
面白くなるのはこれからなのに。
原作とはだいぶ違う感じに仕上がっていました。
原作を読んで映画を観た方なら感じると思うのですが、
美沙ってもっといい人なんですよね(笑)
確かにお高い感じはあるのですが、莉子のことを妹のように思って接してくれますし。
それが映画では嫌味な女っぽい登場でした。
また、軽井沢の合宿に小笠原はもちろん同行できないのですが、
原作では別の理由があるんです。
イギリスの王族が来日した際の、独占記者に小笠原が選ばれるという。
莉子とパリへ行ったときに飼い主から逃げ出したチワワを小笠原が拾い上げるのですが、
その飼い主というのが王族だったんですね。
それでそのお礼というか、小笠原について調べ
来日の際に一緒に同行させるんです。
ダメ記者の小笠原が大抜擢されてそれはもう大忙しの小笠原だったのですが、
この王族、実は偽物で。
原作では、莉子と小笠原を引き離すために仕込まれた罠だったんですねー。
バッサリとカットされてました。
まぁ、2時間の映画におさめるにはボリュームが多くなりますしね。
映画館で笑いが起こったのは、
莉子の過去の回想シーンでした。
アンジャッシュの児島さんが担任の先生役なんですが、
莉子役の綾瀬はるかさんとのボケとツッコミが上手く仕上がっていて。
綾瀬さんっぽい雰囲気がして、ある意味良かったです。
さて、③で終わるといいけれどどこまで続くかな(笑)
続きが気になるという方は、引き続きよろしくお願いします。