「万能鑑定士Q モナ・リザの瞳」を観てきました。
結末までの詳細なネタバレです。
まだ最初から読んでいない方はコチラの記事をどうぞ↓
万能鑑定士Q映画を観た結末のネタバレと感想①!原作との違いは?
まとめ出したらきりがなくって、
とうとう④までなってしまいました。
でもこれで完結します。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
記憶を辿ってまとめていますが、
セリフがだいぶ違うと思います。
こんな感じだったんだな、とニュアンスが伝わればいいなと思います。
小笠原のピンチ
莉子が美沙の犯行を暴いているとき、
小笠原は建物の中に入ることを許されていませんでした。
また自分だけ仲間はずれ…
そう思いながら外で待っていたところ、
1台のトラックが建物の中から出てきました。
なんだか見覚えのある顔だな…
そう思っていた小笠原はピンときました。
その運転手は、莉子が軽井沢で合宿をしていたときにいた警備員でした。
「あいつ…!」
小笠原は咄嗟にトラックを追いかけました。
モナリザを守らなくては、というその一心で。
ブレたちに捕まった小笠原は、ガムテープで口を塞がれ、
椅子にロープで縛り付けられて身動きがとれなくなってしまいます。
その部屋には盗まれたモナリザがありました。
額立て用のスタンドに立てかけられたモナリザ。
そしてブレたちは
モナリザの絵の下に木片を置き、そこに火を放ち、こう言い残して立ち去ります。
「お前は歴史の承認になるんだな。」
莉子の推理
「犯人はどこにいるんだ!」
すり替えられた贋作のモナリザの絵を前にして皆途方に暮れていました。
共犯であるはずの美沙も騙されていたため、
ブレたちの居場所がわからなかったのです。
莉子は考えました。
「小笠原さんと別れたのが20分前、通話時間は47秒…
そう遠くへは行けないはずだわ。」
そして、小笠原が電話をかけてきたときの音について考えました。
「そうよ、高層エレベーター!
あの音は高層エレベーターのノイズ音!
ここから20分以内に行ける高層エレベーターがある建物を探して下さい!」
なぜなんだと問いかける警察に対し、
いいから早く!と急かします。
朝比奈も、莉子を信じるしかない、と警察を促すのでした。
しかし、調べてみると東京にはそういった建物がたくさんあり、
ひとつひとつ調べるには時間がありません。
莉子は他の手がかりを考えました。
そこでふと、美沙のボタンを見てハッとしました。
「帝国ホテルです。帝国ホテルへ向かいましょう。
美沙さん、あなたは昨晩帝国ホテルに泊まっていましたね。ブレと一緒に。
同じように見えて一カ所だけ違うそのボタン、帝国ホテルのものです。
ご自宅であれば新しいボタンを注文して縫い付けるでしょうから、
宿泊先で臨時に処置してもらったんでしょう。
とはいえ、これだけ高級な衣服に代わりのボタンを縫い付ける大胆なホテルは、
都内広しといえど帝国ホテルしかありません。」
皆、驚きましたが、
「帝国ホテルへ行ってどうするんだ。もう既にいないだろう。」と反論の声。
「ゴミです。帝国ホテルのゴミは、どの部屋であっても
チェックアウト24時間ゴミの中身をビニール袋に入れて保管する決まりです。
それによって貴重品や重要なメモが回収でき喜ばれることが年に数回あるそうです。」
ブレの足取りを掴むため、一行は帝国ホテルへ向かいました。
そしてブレの部屋のゴミから出てきたレシートから
勝どき周辺の高層ビルに絞り込むのです。
モナリザが燃える?!
小笠原は必死にモナリザを守ろうとしていました。
火はだんだん燃え上がり、
スタンドの上に立てかけられたモナリザを今にも焼こうとしています。
小笠原は手足を懸命に動かし、
火に囲まれたモナリザへ近づこうとしました。
バランスを崩し倒れた状態で、
足を伸ばしてモナリザが立てかけられたスタンドを
火が燃え上がっている反対側へ蹴り倒そうと試みます。
やっとのことで足が届き、モナリザは火から遠ざかったように見えました。
そして、小笠原は意識を失ってしまいます。
莉子たちが現場へ到着したとき、
火が燃え上がるその場所に椅子に縛られた小笠原が倒れていました。
消火器で勢い良く火が消し止められます。
小笠原も莉子が呼ぶ声に意識を取り戻しました。
「なんということだ…モナリザが焼けてしまった…。」
真っ黒になったモナリザの絵を前にして、朝比奈が倒れこみます。
「モナリザが…」
誰もが歴史に残る美術品の焼失に肩を落としていたとき、
一緒に来た美沙が口を開きます。
「凜田さん…。このモナリザ、偽物よ。」
朝比奈や誰もが顔を上げ、どういうことか説明を促します。
「凜田さんと真贋鑑定トレーニングをやったとき、
最終試験は12枚のモナリザから本物を選び出すことだったでしょう。
あれね、全部贋作だったの。
最後にどれか一つを残すために、ブレと相談して1枚だけ真作として選んでたのよ。
このクギ、その絵が真作だと私が選べるように、
ブレが絵に仕込んでいたものだわ…。」
と、いうことは…
「これは捜査を錯乱させるためのフェイクだったのか!
本物のモナリザは、まだブレが持っている!」
朝比奈や警察は叫びました。
「奴らは日本を出ようとするだろう。
しかし、モナリザを持って出られるのか?」
莉子は言いました。
「大丈夫です。ルーヴルも使ったあの方法なら、
誰も彼らがモナリザを持っているとは気づかないでしょう。」
本当の狙い
「船を出すぞ。フランス政府にモナリザの身代金を要求するんだ。」
美沙とお揃いでつけていた指輪を海に投げ捨て、
ニヤっとブレは笑っていました。
彼らは港のX線検査装置をすんなりとクリアしていました。
なぜなら、モナリザ展の立てかけ看板の、
12枚のうち1つだけに真作をはめ込んで隠していたからです。
誰が見ても、機械に通しても、モナリザの看板を運んでいるようにしか見えません。
検査では何も引っかかることなく安心していたブレ。
港を立ち去ろうとしたその瞬間、
眩しいライトがブレたちにあてられます。
その眩しい光の先にいたのは莉子でした。
「そこまでよ。」
そうしてブレたちは、あっけなく警察に取り押さえられたのです。
本物のモナリザ
ブレたちが連行され、
手錠をかけられた美沙は、自分の犯した過ちを悔いていました。
「待ってくれ、どれか一つが本物のモナリザなんだ。
丁寧に扱ってくれ。」
12枚の立て看板を押収していく警察。
それに対して朝比奈はヒヤヒヤしていました。
そのとき、莉子が言いました。
「私と美沙さんで本物のモナリザを選びます。
だからその1枚だけは、丁寧に扱って下さい。」
美沙は「私にはそんな資格なんかない。」と莉子に言います。
しかし、莉子は続けます。
「私は人の心は読めませんが、
美沙さんの美術品に対する想いが本物であることは確信しています。」
美沙はその言葉にハッとし、
莉子と一緒に12枚のモナリザを見ていきました。
そして、二人が指さしたモナリザの立て看板を丁寧に剥がしていくと、
中から裏に「H29」の文字がある本物のモナリザが出てきたのです。
一同は喜び、抱きしめ合い、嬉しさのあまり泣き叫びました。
こうして無事にモナリザは戻ってきたのです。
モナリザ展
40年ぶりのモナリザ展はとても賑わっていました。
※40年前の写真です
莉子と小笠原も会場へ足を運び、
取り戻されたモナリザを見つめていました。
「モナリザは、私達のことをどんな想いで見てたんでしょうねぇ。」
「凜田さんはやっぱり変わった考え方をしますね。」
そう笑い合う二人には、なんだか強い絆が生まれたようでした。
「OMEGAの時計も無事に買い戻せましたし、
あの一件でいい記事が書けました。
僕もこれから記者としてもっと頑張ります!
あ、そういえば考えてみたんですけど、
万能鑑定士Qの「Q」の意味、あれって「QUEEN」でしょ?」
「もう、その話はいいでしょう!」
恥ずかしがる莉子にククッと笑う小笠原。
この二人は今後も良いコンビになりそうです。
原作との違い
やっと完結しました(笑)
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
DVDが出たらこんなまとめはいらなくなるかもしれませんが、
自己満足の世界でまとめさせていただきました。
原作ではこんなシーン全くないんです。
小笠原が捕まったり、モナリザが燃えてしまったり、
原作とは違うシーンで見応えがありました。
小笠原があれだけモナリザを守ろうとしていたから、
燃えずに済みました、で完結するのかと思えば、
真っ黒になったモナリザの絵が出てきたときは驚きました。
本物ではないんだろうけれど、一体どこに?って。
ところどころ、帝国ホテルのボタンの話などは出てくるんですが、
原作では別のところで使われているネタだったり。
ブレが逮捕されるのは小笠原の職場である角川書店だったり。
終盤はだいぶ変わっていましたね。
ブレ(正確にいうとブレになりすました真犯人)は
オークションで古い映画看板を落札し、
その中の「ダ・ヴィンチ・コード」という映画看板に
モナリザの真作を紛れ込ませていました。
最後は本物のブレやルーヴル美術館の学芸員ボワイエも出てきて、
そうそうたるメンバーが犯人の前に集結します。
原作と映画では、
やはり原作の方が想像力が膨らんで読み応えがあると思いますが、
映画は新しい感じで楽しむことができました。
莉子や小笠原についての説明も必要な分、
ちょっと強引な進み方をしたところもありましたが、
初めて「万能鑑定士Q」を知る人にとっては違和感はないと思います。
もう少し言えば、
モナリザが盗まれたときの緊張感が伝わるように
もっと犯人側の動きや火のシーンに迫力がほしかったです。
結構、最後はすんなり捕まりましたからね(笑)
万能鑑定士Qシリーズは原作の小説も続いていますし、
また映画化もできるのではないかと思います。
次回作もできれば、また観てみようと思いました。