イタリア地震マグニチュード6.2の震度は?被害状況を調査!

2016年8月24日、日本時間の午前10時30分頃、
イタリアでM6.2の地震が発生しました。

 

その後余震も続いており死者も出ています。

 

日本のニュース番組では
昨日の高幡裕太容疑者関係ばかりで
被害状況がよくわからずイライラしてしまいました。

 

イタリア地震の被害状況と震度についてまとめました。

 

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震源地や被害状況は?

震源地はイタリア中部、
ウンブリア州ペルージャ県ノルチャ
南東10キロの地点。

 

震源の深さは10キロメートルと非常に浅かったようです。

 

イタリア地震 画像

 

現地時間午前3時36分頃
マグニチュード6.2の地震が発生し、
その1時間後にマグニチュード5.4
余震が起こっています。

 

余震は地震から1週間の間に
1800回以上もあったといいます。

 

報道が少ないため詳細は不明ですが、
現在も余震が続いているのかもしれません。

 

震源から約160キロ離れた
首都ローマでも約20秒間にわたって
多くの建物が揺れたようです。

 

2009年にイタリア中部ラクイラで
起きたM6.3の地震では300人以上が
亡くなりましたが、今回も
同レベルの被害が出てしまいました。

 

現地の様子を調べる限り、
地震直後は瓦礫が散乱し下敷きとなり
助けを求めている人も多くいるようでした。

 

イタリア地震 2016 画像

 

生存者の証言によると

「がれきの下から『助けて、助けて』と叫ぶ声が聞こえた」
「子供を抱え、絶望した様子で助けを求める人がいた」
「10秒で全てが破壊された」

と悲惨な状況が伝わってきます。

 

イタリア地震 2016 画像

 

揺れは震源から北に250キロ離れた
フィレンツェにも伝わったそうです。

※画像は震源地付近のもの

イタリア地震 2016 画像

 

震源に近いアックーモリや隣接するアマトリーチェでも
地滑りで道路や橋が崩れる被害が起こっており、
亡くなった方の8割がアマトリーチェに集中していたようです。

 

動画で見ると被害状況の大きさが・・・

 

 

市長が「もはや街は存在しない」と語るなど
被害は広がり、震災から1週間以上が
経過してこれまでに少なくとも死者296名、
負傷者の数も日に日に増えていきました。

 

ちょうど夏休みで多くの避暑客や観光客が
訪れていたため、実際の被害人数が
把握しにくい状況だった様子。

 

ラツィオ(Lazio)州および
マルケ(Marche)州の山間部にある
アマトリーチェ(Amatrice)、
アックーモリ(Accumoli)、
ペスカーラデルトロント(Pescara del Tronto)
の3村を中心に被害が報告されており、
アマトリーチェでは市街地の75%が壊滅状態。

 

日本ではあまり報道されていないため
地震直後は特に報道内容がバラバラでしたが、
9月4日にアマトリーチェで見つかった方が
最後の行方不明者だったようで、
倒壊により多数の死傷者を出した
アマトリーチェの老舗宿泊施設
「ホテル・ローマ」での捜索活動を打ち切りました。

 

それでもまだ2000人以上の人々が厳しい
避難生活を送っているそうです。

 

今回の地震に対して日本政府の対応や
支援などの情報は不明ですが、
サッカー日本代表の本田圭佑選手が
イタリア赤十字を通じて2万ユーロ(約230万円)
寄付したことなどはわかっています。

 

また、日本赤十字社が
30日から義援金の受付を開始しています。

※受付期間は11月までの3ヶ月間

 

マグニチュード6.2の震度は?

マグニチュード6.2と聞いて
ピンとこなかった人も多いと思います。

 

地震が起こると、
まず気になるのは震度ですよね。

 

これは私たちにわかりやすいように
日本では気象庁が0〜7まで
「震度」で揺れの大きさを分けているからです。

 

つまり震度とは、生活している
場所で起こった揺れの大きさ(強さ)。

 

マグニチュードとは、
地震そのものの大きさ(規模)を表します。

 

ですのでマグニチュードに対して
震度は◯!と断言はできません。

 

なぜなら場所によって揺れの大きさは違うからです。

 

しかし、過去の日本の地震の例でみると
マグニチュード6.2は震度5強クラスと言われています。

 

2013年に栃木県北部で起こった
マグニチュード6.2の地震は震度5強。

 

このときの震源の深さは10キロと
今回のイタリア地震と同じです。

 

震源が浅いと揺れの範囲は狭いですが、
地面に近いため地上の揺れは強くなります。

 

2014年に愛媛県伊予灘付近で起こった
マグニチュード6.2の地震も震度5強。

 

このときの震源の深さは78キロと深く、
広範囲で揺れが確認されました。

 

イタリア地震では最初の報道で
一部マグニチュード6.4との
報道もありましたが、そうなると
一気に熊本地震クラスの震度になります。

 

2016年4月15日0時3分頃、
熊本県熊本地方で起こった1回目の地震
(本震の前)のマグニチュードは6.4でした。

 

これは震度6強にあたりますが、
それに近い規模の地震がイタリアでも
起こることがあるんですね・・・

 

震度5強と聞くと、自身の経験から
まだ耐えられると思った方もいるかもしれません。

 

ですが地震大国日本のように
耐震強度のしっかりした建物があるわけではなく、
イタリアは石造りの歴史ある古い建物ばかりです。

 

崩壊した建物も1920年代〜30年代に
建てられたものばかり。

 

数字で見ると震度は5強でも、
被害状況は震度6、7クラスなのではないでしょうか・・・

 

イタリア地震 2016 画像

 

イタリアで地震なんてあまりピンときませんでしたが、
この地域はユーラシアプレートとアフリカプレートが
衝突しており地震が発生しやすい地域でもあるそうです。

 

これに対して対策をしてきた街と
そうでない街の被害状況は大きく違ったよう。

 

トリュフが特産として知られるノルチャでは、
過去の震災に学びゴムと金属の板を石材の間に
挟むなどして街全体で耐震対策がされてきました。

 

そのため震源はノルチャの南東約10キロ
だったにもかかわらず、中心部は
ほとんど大きな被害を受けておらず死者も0。

 

一方、今回被害が大きいアマトリーチェでは
震源から約南東15キロ離れていて街全体が壊滅状態です。

 

そこまで震災対策がなされていなかったこと、
それに加えて建設業者とマフィアの繋がりから
業者の手抜き工事があった可能性も指摘されています。

 

アマトリーチェでは2012年に耐震基準に
沿って改築されたばかりの小学校すら崩壊し、
なぜ崩れたのかと疑問の声が上がっています。

 

2009年に起こったラクイラ地震の後、
マフィアの復興事業への参入が明るみに出たのだそう。

 

もし日本のような耐震手法で建てられていれば
今回のように崩落という悲惨な結果には
ならなかったはずだとも言われており、
今後のイタリアでの適切な耐震対策が望まれています。

 

今回のような被害が二度と起こらないよう
今後できる限りの対策をしていくべきですね。

 

 

亡くなられた方たちのご冥福をお祈りします。