「ルドルフ・シュタイナー展 天使の国」が開催され話題となっています。
黒板絵(黒板ドローイング)と呼ばれるその作品は素朴で神秘的。
けれども人に訴えかけるようなメッセージ性を持った作品ばかりです。
こういう展示会があると行きたくなるんですよね。
多くの作品に触れることで自分の価値観を広げるいい機会になると思います。
ということで、気になったので調べてみました☆
月を眺めるときには、こう言えなければなりません。今見ているこの月は、宇宙の進化の中で、みんなが非個人的な知識を個人的な課題にすることを忘れたり、個人的な欲求を愛に変えて社会生活の中で全人類の一般的な課題にすることを忘れてしまったりしたら、人類がそういう人ばかりになったら、地球がどんな存在になってしまうかを示しているのだ。
いわば地球存在のカリカチュアを示しているのだと。ルドルフ・シュタイナー
ルドルフシュタイナーの黒板絵について
黒板絵というのは、労働者や農民らに行った講義の際、
わかりやすく解説するため黒板に描いたものなのだそうです。
ルドルフシュタイナーの弟子が消されてしまうのを惜しみ、
あらかじめ黒板に黒い紙を貼り、描かれた内容を保管していました。
なんと、5000回以上開かれた講演で約1000枚の作品が残されているそうです。
それほど描かれた当時から人々の心に残っていたのですね。
20年ほど前はほとんど知られていなかったという黒板絵。
一躍注目されたのは2013のベネチア・ビエンナーレ。
メーン会場に展示された黒板絵が美術関係者をあっと驚かせたようです。
現在のクロアチアに生まれたシュタイナーは、
「精神科学」とも称される人智学の創始者。
哲学者でもあり、ゲーテ研究者、教育者などさまざまな顔があります。
「どんな瞬間にも自分自身に従える人間だけが自由なのである」
この言葉は聞いたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
数多くの名言も残しており、その生き方、精神が
黒板絵を通して現在にも受け継がれているようです。
黒板ドローイング 人も植物も状況次第 1922年9月30日
また、建築家としても知られていて、
スイス・ドルナッハには「第二ゲーテアヌム」や「暖房機械室」などの建物物が今も残っており、
世界中から建築家が訪れるそうです。
シュタイナー建築 /第二ゲーテアヌム内観 大ホール 撮影:鈴木理策 2002年
「ルドルフ・シュタイナー展 天使の国」は7月13日まで、
東京都渋谷区のワタリウム美術館で開催されています。
興味のある方はぜひ、足を運んでみてくださいね。
作品を見ることで、自分自身の心と向き合ういい機会になるかもしれません。
私も美術に詳しいわけではないのですが
こういった空間に自分の身を置くことで静かに自分自身と向き合える気がします。
よし、今日も一日頑張ろう☆と思えたらそれでいいと思うんです。
東京でしか開催されないのが残念なので、
福岡でもぜひ開催してほしいと思っています☆