2014年の本屋大賞を受賞した和田竜さんが
王様のブランチに出演されていました。
のぼうの城でデビューした話題の脚本家、小説家さん。
和田竜さんと、今回の受賞作品「村上海賊の娘」について
気になったので調べてみました☆
本屋大賞は、本が売れないと言われるこの時代に、
本と読者を一番知っている書店員さんが、
売れる本を作り、出版業界を現場から盛り上げていこうと発案されたものです。
なので書店員さんが実際に読んで面白いと思ったものが選ばれているので
とても信頼できますね。
2014年の本屋大賞受賞作が和田竜さんの「村上海賊の娘」です。
「村上海賊の娘」あらすじはこんな感じ
時は天正4年。
織田軍が大阪本願寺に攻め込む時代のお話です。
その戦いで窮地に追いやられた毛利家は
瀬戸内海で力を誇っていた村上海賊の力を借ります。
織田信長の話のほうが一般的には広く知られているかと思うので
毛利軍の方というのはなかなか歴史好きでない限り知らないですよね。
今放送されているNHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」も
織田軍側なので、毛利軍側の話は新鮮です。
しかも、陸の戦いではなく海の戦いで力を誇る村上海賊。
その村上海賊には娘がいました。
娘、景(きょう)は海賊働きに明け暮れ、
地元では嫁の貰い手のない女性。
今の時代からすると、結婚の年頃なのに相手がいないので
婚活をしなきゃ!という女性でもあります。
しかし海賊として生きてきているのでなかなか難しいんですね。
そんな景が織田軍率いる海賊と全面対決!
武者震いするほど引きこまれていく、長編歴史小説ということです。
この「村上海賊の娘」は
和田竜さんが4年もの歳月をかけて書き上げた作品で、
戦国時代に実在し史実を元に書いたものです。
船と船との戦闘シーンはかなりリアル。
「女性が婚活しながら大活躍する話」とも話題で
長編小説にもかかわらず一気読みできると好評です。
和田竜さんの経歴は?
プロフィール
名前:和田竜(わだりょう)
生年月日:1969年12月
出身地:広島県広島市
学歴:早稲田大学政治経済学部
デビュー作:のぼうの城(2007年)
オリジナル脚本「忍ぶの城」で第29回城戸賞を受賞し、
同作の小説化作品「のぼうの城」が第139回直木賞候補として選ばれました。
今回2014年本屋大賞受賞作である「村上海賊の娘」は
第35回吉川英治文学新人賞も受賞しています。
和田さんの「竜」という名前は
坂本竜馬が好きだった母親が名づけたそうです。
歴史に興味をもったのは大学時代に
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読んだのがきっかけ。
お母さんの想いが生き方に現れているようですね。
脚本家、小説家として話題になっていますが、
もともとは映画監督を目指していたという和田さん。
「愛していると言ってくれ」
このドラマのスタッフロールに、和田さんの名前が登場していました。
実は、25歳のときADをしていたんだそうです。
様々な経験を通して物語の根幹をつくる脚本家になりたいと思い
ADは3年ほどで辞めたのだそう。
のぼうの城を映画化するのにあたってお金がかかるので、
世間の人に知らしめるために小説をかくよう勧められ
小説を書き始めたとのこと。
小説を書いてくださってよかったです!
こんなに素晴らしい作品が世の中に広まったんですから☆
人物描写が素晴らしいと話題
和田さんの作品の魅力はなんといっても人物描写。
戦うシーンを見て自分も熱くなる、と好評です。
和田さん自身も書いているときは熱くなって書いているそうで、
常に戦っている人の目線で書いているそう。
歴史小説はだいたい上から目線でかかれることが多いけれど、
できるだけいろんな視点から見られるように書いているそうです。
今回の作品については、
「戦国時代に海賊王と呼ばれた人物に実の娘がいたら主人公にしよう」
と思って調べていたら、村上海賊に実の娘がいたので
その設定でいこうと思って書いたのだとか。
現代女性の婚活を応援するような歴史小説になっているという「村上海賊の娘」
ぜひみなさんもチェックしてみてくださいね!