「駆け込みドクター」を見ていたら
「エイリアン脂肪」という謎の脂肪の存在が…!
エイリアンって、どういうこと…?
その呼び名だけで恐怖心がつのるんですが、
話を聞いてみると突然死に関わるということで本当に怖い脂肪みたい!
エイリアン脂肪についてまとめてみました☆
エイリアン脂肪って…エイリアンって…これ?
エイリアン脂肪というくらいなので
イメージはこんな感じかもしれませんが、
いったいどんな脂肪なんでしょう?
エイリアン脂肪とは?
エイリアン脂肪とは「異所性脂肪」のことですが、わかりやすく言うと
皮下脂肪や腹部の内臓脂肪などにたまると考えられてきた余分な脂肪が、
心臓の周りに蓄積してしまったもののことをいいます。
脂肪は、皮膚の下や内臓周りに蓄積されますが、
脂肪が増えすぎると脂肪細胞のない場所にも蓄積していきます。
最近になってわかってきたのが
余分になった脂肪が心臓の周りにたまっていくことがあるということ。
正常な心臓とエイリアン脂肪がついた心臓にはここまでの差があります。
このエイリアン脂肪、放っておくと、
狭心症や心筋梗塞などを引き落とし、突然死ということになりかねないそうです。
日本では年間およそ10万人が突然死しており
一日300人の方が突然死で亡くなっているという事実があります。
以前、ためしてガッテンなどで一度話題になったようですが、
エイリアン脂肪の患者さんが
「心臓に直接噛みつき、内側から食い破る…まるで映画に登場する怪物、
まるでエイリアンのようだ…!」
と言っていたことからエイリアン脂肪と呼ばれるようになったそうです。
エイリアン脂肪が蓄積する原因は?
体の中で余った栄養素というのは脂肪に変わり、
皮下脂肪や内臓脂肪に貯まっていきますが、
それでも余った脂肪は脂肪細胞以外の場所に沈着します。
脂肪がたまると炎症性サイトカインという有害物質が発生し
この、行き場がなくなってしまった脂肪が
心臓の周りについたりして悪さをするんですね。
1:皮下脂肪、2:内臓脂肪、3:エイリアン脂肪と番号をつけて
それぞれを貯蔵タンクと考えるとイメージしやすいかと思います。
1番の貯蔵タンクに脂肪が満タンになると、2番の貯蔵タンクに脂肪を運びます。
2番の貯蔵タンクに脂肪が満タンになると、3番の貯蔵タンクに脂肪を運ぶという流れです。
ですが3番のエイリアン脂肪とは貯蔵タンクというより行き場をなくした脂肪なので
いろんな臓器の細胞内に沈着していくようです。
そしてエイリアン脂肪(=異所性脂肪)は、
皮下脂肪や内臓脂肪に比べて一番体に悪影響を及ぼすものなんだそうです。
さすが、エイリアン脂肪と呼ばれるだけあります。
恐ろしい…。
ようは、脂肪が蓄積することが原因になりますので、
・昔、あるいは最近体重が増えたという人
・運動をあまりしない人
・健康診断で中性脂肪が高い人や脂肪肝がある人
・今現在太っている(肥満である)人
は注意が必要です。
また、人それぞれ脂肪細胞の数は違いますので
痩せているから大丈夫というわけではなく、
実は痩せている人の方が突然死のリスクが高いようです。
痩せている人は、太っている人に比べ脂肪細胞の数が少ない傾向にあります。
ようは、もともと持っている貯蔵タンクが少ないんです。
太っている人…脂肪をためこむ空間が多い
痩せている人…脂肪をためこむ空間が少ない
この脂肪細胞、乳幼児期や思春期にもっとも増えやすいので
成人になると脂肪細胞の数はほとんど変わらないんだそうです。
なので、最も危険なのが
痩せていたのに太ってしまった人。
痩せている人がたくさん食べると、
太った人よりも少ない量で貯蔵タンクが満タンになります。
人それぞれ貯蔵タンクの容量は違うのですが、
1番のタンクも2番のタンクも満タンになると、残るはそう、3番ですよね。
心臓など、本来つくことのない場所に脂肪がついてしまうのです。
番組で検証された太っている人と痩せている人の心臓ですが
見た瞬間に痩せている人の方がエイリアン脂肪が多いのがわかりますよね。
しかし、太っていても痩せていても、急激に体重が増えた場合には
このエイリアン脂肪が体の中で悪さをし始めているのでは?と疑うことが大切です。
エイリアン脂肪を落とす方法は?
体重を減らすことで、一番最初に減るのはエイリアン脂肪です。
つまり、エイリアン脂肪は増えやすいけれど減らしやすいのです。
無理なダイエットをするのではなく、腹八分目といわれるように
貯蔵タンクにちょっと余裕を持たせてあげればいいのですから、
日常のちょっとした工夫で改善することが見込めます。
例えば、よく言われる「よく噛んで食べる」など。
食事は野菜から食べるという食べる順番ダイエットであったり、
1日1万歩を目標に歩く、階段を使う、
脂っこい食べ物を控えることで数日で減らすことができます。
今からでもできることばかりです。
大切なのは毎日の生活習慣を見なおしてみることですよね。
私自身も気をつけていきたいと思いました☆